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【妻沼レディース】

女性パワーで「おもてなし日本一」を目指す
【妻沼レディース】

[2013年9月12日]

妻沼レディース

 

「妻沼レディース」は、「妻沼聖天山歓喜院」がある熊谷市妻沼地区で活動する15の婦人会から約150人が集まり、日々さまざまな地域活動に取り組んでいます。

特に活動拠点の一つである、歓喜院に近い「めぬま館・お休み処」では、観光客など訪問するお客様をあたたかく迎えています。

今回は妻沼レディース会長の岡田博美さん、副会長の林秀子さん、幹事の根岸公(きん)さん、「めぬま館・お休み処」の責任者・黒澤茂さんにお話を伺いました。

 

めぬま館・お休み処と「妻沼レディース」の皆さん

めぬま館・お休み処と「妻沼レディース」の皆さん

Q 妻沼レディースの設立までの経緯をお聞かせください。

A この地域は歓喜院の門前町として栄えてきた街でした。元々婦人会の活動がとても盛んだったのですが、近年後継者がなかなか育たず、各会の規模が徐々に縮小されていったのです。このままでは地域での婦人会の活動が成り立たないということで、同じ問題意識を持つ15団体で協議し、平成22年秋から「妻沼レディース」を結成して一緒に活動することとなりました。

 

Q 活動拠点でもある「めぬま館・お休み処」はどのような経緯で作られたのですか。

A 妻沼レディースの結成時は歓喜院本殿の修復工事が行われていた時期でもありました。工事終了後に参拝客の増加が予想されていたのですが、周辺商店で名物のいなり寿司やお菓子をせっかく買ってもらっても、それをゆっくり食べられる場所が当時はありませんでした。それでは不便ですので、歓喜院からすぐ近くの商店街の一角にあった空き家を家主さんのご厚意でご提供いただき、休憩所とすることにしたのです。さらに、電気・水道の設備や室内備品等を有志で準備して、歓喜院本殿の修復工事後の平成24年7月9日に無料休憩所としてオープンしました。

 

Q お休み処での妻沼レディースの皆さんの活動概要を教えてください。

A 定休日である木曜以外は、営業時間の11時から15時30分まで、常に3、4人の妻沼レディースのメンバーがシフトを組んで接客しています。お客様にお茶を出すことから始まり、せっかくですのでいろいろとお話をすることが多いです。ちょっとした土産物も売っていますので、それをご購入いただいたり、夏場はかき氷をお出ししたりもしています。

 

Q 工夫している点は何ですか。

A 私たちのおもてなしでお客様が気軽に休める場所づくりを心がけています。お客様にはこちらから積極的にお声掛けするようにしていますし、お話をする際は歓喜院だけでなく、妻沼についてもいろいろな話題でお話しできるようにしています。例えば、この辺りは野菜の生産地として有名ですので、そんなお話をしながら妻沼レディース自家製のお漬物を振る舞うこともあり、大変好評です。歓喜院周辺の美味しい食堂のご紹介もできます。

また、せっかく妻沼にお越しいただいたお客さまに周辺の観光案内もできるよう、常に最新情報にアンテナを張っています。熊谷市のレンタサイクルや、市内循環バスを利用した荻野吟子ゆかりの地や利根川渡しを回るコースなどを紹介して、喜んでいただいています。

その他に、お休み処以外では「花も実もある聖天音頭」という踊りをさまざまな交流イベントで披露し、来場者へのおもてなしの一助としています。

平成25年6月の「おもてなし日本一宣言」

平成25年6月の「おもてなし日本一宣言」

 

Q 今後の展望をお聞かせください。

A まずは私たち自身毎日元気に活動できることが幸せなのですが、国宝がある妻沼にふさわしいおもてなしをしていきたいです。今年6月に「おもてなし日本一宣言」も出しました。その宣言に恥ずかしくないおもてなしを日々皆で研究・実践中です。

また、今後は妻沼地区だけでなく埼玉県内の観光案内所としてさまざまな観光情報を提供できると良いとも思います。

そして、お休み処は参拝客だけでなく、地元の子供たちが放課後や夏休みなどの間、宿題をしたりして世代を超えた交流が生まれる場所でもあります。私たちの取組を次の世代にどのように引き継いでいくかが今後の課題です。