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【忍城おもてなし甲冑隊】

甲冑姿で行田の魅力をPRしたい
【忍城おもてなし甲冑隊】

[2013年8月20日]

忍城おもてなし甲冑隊

 

行田市は、東日本最大の古墳群「埼玉古墳群」や花蓮の名所「古代蓮の里」があり、古代のロマンと歴史が息づいている街です。また、戦国時代の忍城を舞台にした映画「のぼうの城」の大ヒットにより、新聞やテレビでも紹介されて観光客が増加するなど、注目を浴びている観光スポットでもあります。

「忍城おもてなし甲冑隊」は、「のぼうの城」の映画化をきっかけとして、平成22年に行田市が結成した観光PR隊です。

映画の登場人物である姫や武将の姿をしたPR隊が、週末の忍城址を拠点として、観光客と一緒に記念撮影をしたり、演舞を披露したりするなどの「おもてなし」活動を行っています。

今回は、結成時から甲冑隊の一員として活躍してきた、忍城おもてなし甲冑隊の統括 石川良太さんにお話を伺いました。

 

石川良太さん

石川良太さん

 結成のきっかけは?

 「のぼうの城」の映画化をきっかけに、行田を訪れる観光客を「おもてなし」するとともに、行田の魅力をたくさんの人にアピールするという2つの目的を持って、行田市によって結成されました。

 

 石川さんが甲冑隊に応募されたきっかけは?

 観光PRの仕事がしたかったんです。

まさか甲冑を着ることになるとは思いませんでした(笑)。

 

 今まで苦労されたことはありますか?

 結成当初は、映画公開前ということもあり、甲冑隊のことがほとんど知られていませんでした。真夏の暑い最中の忍城は人気(ひとけ)も少なく、甲冑姿で立っていても、見てくれる人がいなかったのがつらかったですね。

人通りの多い国道まで出て、旗を振ったりしてPRしたこともありました。

 

 お客さんが増えるようになったのは?

 名古屋など県外でのイベントに出演したのがきっかけで県外からお客さんが来てくれるようになり、地元でも見る目が変わってきました。

映画公開時は、行田市や忍城がテレビで取り上げられたこともあり、人出がすごかったです。

混雑して危ないほどでした。記念写真の列も長くなり、目の前のことでいっぱいいっぱいになって、甲冑隊の本来の目的を忘れそうになりました。

 

 活動をしている中で工夫していることはありますか?

 演舞の動きは、役者経験のある隊員を中心に自分たちで考えてやっています。

また、お客さんに行田のまちの魅力を知ってほしいので、世間話をしながら、周遊コースや観光スポットなど行田のおすすめ情報を発信しています。

忍城址や、イベントへの「出陣」以外の活動としては、街中に出て情報を集め、公式ブログやツィッターでも発信しています。

自分たち甲冑隊の存在が、お客さんが行田に興味を持ってもらう「入口」になってくれればと思っています。

 

 リピーターは増えていますか?

 何回も足を運んでくれるファンの方たちがいらっしゃいます。親しみやすさ、距離感の近さが評価いただけているのではと思われます。

ファンの皆様も大事ですが、初めて来たお客さんにもきちんと楽しんでもらいたいですね。

どのお客さんにも、公平にバランスよく対応することも「おもてなし」のうちだと思います。

甲冑隊の課題であり、これから気を付けていきたいことでもあります。

 

忍城おもてなし甲冑隊

忍城おもてなし甲冑隊

 今後はどのように活動を展開していきたいですか?

 地元の人たちから「観光客が増えてきたね」「すごいね」と言ってもらえています。

それも嬉しいですが、行田市の中でも忍城址周辺から離れている地域の人たちにも関心を持ってほしいです。

有名な観光地と比べると行田には際立った観光名所があるわけではないけれど、来たお客さんに楽しんでもらいたいと思って活動しています。

これまでも評価いただいている、親しみやすさや演舞だけでなく、行田のことや埼玉のことなど色々勉強して、お客さんに楽しんでいただけるようにとご案内しています。行田のまちの人たちにも、同じ気持ちを持っていただけたらと思っています。

今まで伝えきれていない行田の良さを地域に根差した形で発信し、地域全体で盛り上げていきたい。甲冑隊を核として人に集まってほしい。そうしてできた新しい「行田」の魅力を県内外に知らせていきたいです。

行田の「顔」としての自覚を持って、これからも活動していきます。

 

忍城おもてなし甲冑隊とは

忍城おもてなし甲冑隊とは、小説「のぼうの城」にも登場する、忍城城主の娘・甲斐姫と城代の成田長親、成田家の家老である正木丹波守・柴崎和泉守・酒巻靱負と、姫や家老を陰で支える足軽のだんべ・やいち・あおを含む総勢8人で編成されています。
甲斐姫は文武の道に通じた「東国一の美女」と呼ばれ、城代の成田長親は戦国時代末期に石田三成の水攻めにも屈せず城を守り抜いたというエピソードが伝わっています。

姫や甲冑を身に着けた武将たちは、週末の忍城址を中心に記念写真や演舞披露などの「おもてなし」活動を行っています。また、県外のイベントにも参加して、行田市の観光スポットやご当地グルメなどのPR活動を行うとともに、ブログやツイッターで行田市の魅力を発信しています。

 

忍城おもてなし甲冑隊公式サイト→http://www.oshijo-omotenashi.com/