おもてなしニュース更新一覧

HOME  »  ニュース, 発見!おもてなし, NPO、ボランティア団体等, 北部地域  »  郷土を誇れる国際人の育成をめざして
【NPO法人 AEA英語通訳キッズプロジェクト】

郷土を誇れる国際人の育成をめざして
【NPO法人 AEA英語通訳キッズプロジェクト】

[2018年11月28日]

AEA(All Education Academy)は「教育は社会を変える小さなプロジェクト」を理念に小学生から高校生までの子ども達とその家族に、英語学習支援や、外国人観光客へのボランティアガイドなど、子供たちが英語学習以外にもさまざまな「体験」ができる場を提供している法人です。
今回は、代表理事の赤井由紀子さん(写真向かって右)、AEA立ち上げ当初からのメンバーである理事の中丸歩さん(同左)、監事の西京子さん(同中央)にお話しを伺いました。

 

AEA立ち上げ当初からのメンバー

 

 AEA設立までの経緯、きっかけを教えてください。

 (赤井代表理事)中学校教員から私設の塾まで20年間、教育に関わってきました。英語の成績は良いけれど、実際に外国人と英語でコミュニケーションが取れなかったり、英語を活かせる場が無いなど義務教育だけでは、英語でコミュニケーションを取ることは難しいのが現状でした。
そこで、ツールとしての生きた英語を身につけられるようにする、また言葉だけではなく、国際社会で生き抜く力を子供達に身につけてほしいという想いから、県のウーマノミクスプロジェクトが実施するセミナーで出会ったメンバーで当団体を立ち上げました。

 

 具体的にどんな活動をされているか教えてください。

 月に1度のワークショップ、Eラーニング海外スタッフによる英語添削指導、スカイプによる学習相談、外国人と交流する課外活動学習という体験型語学学習を行っています。
外国人と交流する課外活動学習では地元「熊谷うちわ祭」を英語で案内する「おもてなし英語ガイド」を実施しています。ガイドを行うためには、郷土の文化や歴史を学び、熊谷うちわ祭について調べ、どのようなテーマでお祭りを楽しんでもらうか、どのルートで案内するか、それぞれの家族が考えます。さらに案内する文を考え、翻訳も行います。試行錯誤して当日を迎え、様々なハプニングには、五感をフルに使って対処します。
こうした体験は、個々人の能力を成長させ、考える力、創造する力、問題解決する力を身につけることができます。

 

熊谷うちわ祭りでの様子
熊谷うちわ祭りでの様子

 他にはどんな課外活動がありますか

 2017年から3年間熊谷で開催される「全国ご当地うどんサミット」での案内も実施しています。うどんの打ち方や地元熊谷の魅力を学び、英語で外国人観光客に伝えます。

また、うどんサミットのHPでは全国ご当地うどんの翻訳も行っています。
子供達にそれぞれ担当するご当地うどんをわりふり、その土地について調べながら翻訳しもらっています。今まで知らなかった地域に詳しくなり、自然と思い入れが生まれて、当日、担当したうどんを食べるのを楽しみにしていますよ。

 

 活動をしていての喜びやエピソードを教えてください。

 活動を通して、子供たちの成長が目に見えてわかることは何より嬉しいです。子ども達のもっと上手に案内したい、コミュニケーションを取りたいと思う力はすごいです。やる気のスイッチを見つけてあげられることはこの活動の喜びの一つです。
2015年3月にAEAプロジェクトチームを立ち上げられたのは、価値観がおなじ今の仲間と知り合えたことが大きいです。できることは自分でやり、できないことは頼む、試行錯誤してここまでやってきました。
やりたいこと、アイディアはたくさん生まれてきています。金銭面では苦労することも多いですが(笑)これからも仲間に支えてもらいながらワクワクする企画を実現したいです。

 

書道体験の様子
書道体験の様子

 今後の抱負を教えてください。

 2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、英語ガイドがしっかり出来る子供達を育成したいです。外国人とAEAで学んだ“AEAキッズ”が英語ガイド以外でも活躍する姿を楽しみにしたいです。